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総領家の嫁のように福々しい「タルハンアリ」
記事入力 2017-11-14 17:05 | 記事修正 2017-11-15 16:33:25

ソウル市仁寺洞のGallery RHOに展示した白磁の壷「タルハンアリ」の間でポーズをとっているカン・ミンス作家。 [ハン・ヂュヒョン記者]

■ 薪窯にこだわるカン・ミンス作家

深い夜、窯の前に座って松の薪を投げて火を燃やす。夜12時から1分間隔で掘り込むが、18時間後には30秒ごとに忙しく投げ込んでいる。このように、まる24時間で薪2トンを投げ込んでこそタルハンアリを得ることができる。 20年のあいだ白磁の壷「タルハンアリ」を焼いてきた作家のカン・ミンス氏(45)は、「1時間に温度が30度ずつ、ゆっくりと上昇する。初焼きは900度で、再焼きは1300度まで上げなければならない」とし、「誰もいない山で一人で怖いこともあるが、この世の心配ごとを薪にこめて火を燃やすと心は平安になる」と語る。

木を投げ込んで静かにしていると眠気があふれ、松の皮をむく。雑念なく削って投げるを繰り返す。精神を傾けるが、タルハンアリの成功確率は80%だ。サバル(どんぶり)形状の上下を別々に作って接合するために歪みやすい。微細なヒビが入っても捨てなければならない。色や形もまちまちだ。同じ条件でも、青い色が出ることもあり乳白色が出たりもする。膨らんだハンアリの腹が上に上がることも垂れることもある。カン・ミンス氏は「予想通りに出てきたのは数回にしかならない」と打ち明けた。

「窯に火を入れた後、冷えるまでの4日間を待っているときは本当に不安です。窯の隙間から覗きながらひやひやします。高さ67センチの大きなタルハンアリ2つがすべて割れてしまった日は、一日中くよくよして酒を飲みました」。

タルハンアリは火の芸術だ。人が最善を尽くした後は、火が瓶の運命を決定する。作家の意図通りに出てくるガス窯ではなく薪窯に固執する理由は何だろうか。 「火を扱う緊張感があり、タルハンアリが素敵なのです。敬虔な心で土をこねて火の処分を待つのです。熱と誠を尽くして制作するけれど、意のままにならないのは私たちの生活と似ています。大きく作ろうと欲を持つほど失敗する確率が高くなりますよね。形と色味は異なりますが、すべての自分の子供のように思える。完璧に出れば気分は本当にいいですね」。

薪窯のうえに完成度を見る基準が厳しくて作品は多くない。 4年ぶりにタルハンアリ30点を下げて、ソウルの盧画廊(Gallery RHO)で個展を開く(30日まで)。京畿道光州市雙嶺洞(サンリョンドン)の急斜面に位置する窯と作業室で一日中忙しく働いた結実だ。

慶南山清と江原道楊口(ヤング)郡の白土を購入してろくろを回し、江原道の松を買ってきて薪を作る。 15~20日を投資してこそ満月のようなタルハンアリを得ることになる。総領家の嫁のように福々しくてゆったりした形状だ。英国の陶芸家バーナード・リーチ(1887~1979)が1935年に韓国でタルハンアリを購入し、「私は幸せを抱いて行く」と言ったほどだ。彼は「韓国のタルハンアリを見なくて、世界の美術品をすべて見たと考えてはいけない」と強調し、大英博物館に寄贈した。

幼年時代の熱病で聴覚障害のあるカン作家は、「タルハンアリのために生きている」と語る。 「大学時代の恩師が、私の性格が几帳面であっさりしているので白磁に合うだろうと言って勧めてくれて始めました。一生勉強してもまったく異なる色や形が現れて、タルハンアリから抜け出すことができません。天職にめぐり会ったのかもしれません」。展示は30日まで。

[チョン・ヂヒョン記者]




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