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映画『ミナリ』オスカーにまた一歩近づく
記事入力 2021-02-18 17:10 | 記事修正 2021-02-23 10:46:11

移民の生活を扱った映画『ミナリ』は米国のメディアと映画批評家から絶賛を受け、オスカー受賞の可能性を高めた。 [写真提供=パンシネマ(PANCINEMA)]

やせた土地で必ず芽を出す。汚水に染まっても害虫に悩まされても、ミナリ(芹)は自分の生をしっかりと続けていく。米国移民であるチョン・イサク(リー・アイザック・チョン)監督は、小さな植物の生命力で韓国人ディアスポラの生活をとらえた。人種のるつぼアメリカで、韓国人は家族という名ひとつで厳しい生を生きてた。揺れ動いてさまよっても、その根をしっかりと下ろした人々。映画 『Minari(ミナリ)』はその記録だ。

背景は1980年代の米国。ひよこ鑑別士のジェイコブは、米カリフォルニア州からアーカンソー州に移住する。じぶんの土地で自分の農場で、家族を養うためだった。妻のモニカと娘のアン、息子のデビッドと一緒だった。ロマンを持って到着したところは、まさに痩せた不毛の荒野。庭園住宅を夢見ていた場所には、簡易式の移動住宅だけがぽつんと置かれている。田舎での厳しい人生はこうして始まる。

アーカンソーの肥沃な土地を得られると思ったが、土地は寛大ではなかった。新しい土地に適応する必要があったので、夫婦はともに働いた。昼にはひよこ鑑別士として働いて、暇をみては土地をたがやした。子供の世話をする人が必要だった。モニカの母親のスンジャ渡米した背景だ。この時にスンジャが抱いてきた植物がミナリ(せり)だった。ミナリは映画を通して家族を結びつける。ケンカをして不信になり、きつい言葉を吐いても、家族愛はミナリのようにパッと咲いた。

チョン・イサク監督の自伝的な話だ。チョン監督は1978年に米国コロラド州デンバーで生まれた。映画の大きな幹はチョン監督の人生を完全に貫通する。子供の頃、南部アーカンソー州の田舎の村の農場で育った。劇中のまばゆく美しいアメリカ南部の自然は、気難しい移民の生活とはっきりしたコントラストを成す。

韓国的なユーモアが映画の魅力だ。孫を連れて花札を打つスンジャや、薬を煎じた湯をむりやり与えるスンジャの姿に劇場は笑いの海になった。孫が清涼飲料「マウンテンデュー」をめぐって、おばあちゃんに「山(マウンテン)から湧いてきた水(デュー)」とあざむく姿もおもしろい。ただしスティーブン・ユアンの演じたジェイコブは第1世代の移民であるにもかかわらず、韓国語を話すすたがが在米同胞のように感じられて惜しい。

『寄生虫』が刃のように私たちの社会差別にメスを突き付けたならば、『ミナリ』は世界のすべての移民の生活を縫合する作品だ。『寄生虫』の反転叙事や密度のたかい構成を求めるならば失望するかもしれない。移民の生活を過度に誇張したり、厭世的にならないようにする意図的だ演出だ。のっぺりとした感じがあるのは、このためだろう。主演俳優のスティーブン・ヨンも「個人的な歴史や文化をあまりにロマンチック化したり、幼稚に作らないように努力した」と語った。ポン・ジュノ監督は「ノスタルジアに濡れない映画なのでさらに良かった。その距離感が映画を輝かせている」とした。

評論家の絶賛が続く。主な授賞式で65冠王に上がった。去る4日に開かれた全米映画俳優組合賞のアンサンブル賞(出演者全員に与えられる賞)、助演女優賞、主演男優賞の計3部門にノミネートされた。全米映画俳優組合賞の受賞策の選定で、アカデミー賞を主管する米国映画芸術科学アカデミーとの類似性が高く、「プレビューオスカー」で通じる。封切りは来月3日だ。米国アカデミー賞は4月25日(現地時間)に開かれる。

[カン・ヨンウン記者]


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每日經濟新聞日本語版は専門翻訳会社O2CNIで代行しています。原文と翻訳の間に多少の違いがあり得ます。

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