世界的な製薬会社である米ファイザー社のブロックバスター疼痛治療剤「Lyrica(リリカ)」をめぐり、国内製薬会社とファイザーの間に起きた10年間の特許紛争が再び裁判所に向かった。 2016年に大法院(最高裁判所)で特許が有効だと判断されて仕上がると思われた事件は、しかし5年ぶりに再び裁判所の判断を受けることになった。
2日の知的財産権(IP)業界と法曹界によると、リリカの複製薬(ジェネリック)を販売した韓HKイノエン(HK inno.N)社が米Warner Lambert(ワーナーランバート)社の「プレガバリン(Pregabalin)」の疼痛治療の一部に対する用途特許を取り消してほしいと昨年5月に出した請求を特許審判員が受け入れると、ワーナーランバートが先月23日に特許裁判所に特許審判員の審決に対する取消し訴訟を提起し、両側の特許紛争は再び裁判所に行くことになった。ワーナーランバートは2000年にファイザーに買収された米国の製薬会社だ。特許裁判所は事件を第2部に配当した。まだ最初の裁判期日は決まっていない。 リリカはファイザーの代表的な医薬品の一つだ。現在、リリカの原料であるプレガバリンの神経病症性疼痛と線維筋痛症治療に対する用途特許は、出願されてから20年が経過して期限切れの状態であり、HKイノエンが裁判所で勝利しても優先販売権などを得ることになるわけではない。しかし訴訟の結果によって特許自体が無効になれば、国内の製薬各社が特許侵害を理由にファイザーに支払った損害賠償金を取り戻せる余地が生じる。 今回の訴訟は去る9月に特許審判員がHKイノエンの申請を受け入れて、「プレガバリン成分の一部の疼痛治療特許は無効」と判断したことによる。 事件の発端は2011年にさかのぼる。国内製薬会社らは、プレガバリンの特許が満了する2017年になる前にリリカのジェネリックを開発・販売し、リリカの特許は無効だと審判を提起した。しかし特許審判員は2012年、ファイザーのプレガバリン特許は有効だと判断した。以前の特許と比較して進歩性が認められ、特許明細書に必要な記載要件もすべて備えたと見たわけだ。 ファイザーは反撃に乗り出した。ジェネリックを販売した会社を相手に、特許権侵害を理由に損害賠償訴訟を起こした。 2017年6月、ソウル中央地法はファイザーの手を挙げた。国内製薬会社がファイザーに賠償すべき金額は22億ウォンと宣告された。 大法院の確定判決まで出た事件に、どのようにして反転が起きたのだろうか。他の製薬会社とは異なり、HKイノエン側は1次審決に大法院の確定判決が出る1日前に、再び審判を請求した。特許審判員は重複審判だとしてこれを受け入れなかったが、訴訟要件に対して特許裁判所と大法院で再び争った末に新たな審判が始まった。 HKイノエン側の法務法人AIPのイ・ジェウン弁理士は、「当時の技術常識と技術水準では、通常の技術者が特許明細書に記載された内容だけでリリカの効果を理解したり把握することは難しいと見た」と説明した。続いて「既存の審決や民事裁判では提出されなかった新たな証拠があったため、特許審判員の引用審決を引き出すことができた」と説明した。 今回の裁判では、特許明細書に提示された内容だけで当時の技術力を考慮したとき、リリカが痛みに効果があるということが証明されていないという、HKイノエン側の主張が妥当なものかをめぐって争うと予想される。 [チョン・ヒヨン記者/ハン・ジェボム記者] [Maeil Business Newspaper & mk.co.kr, All rights reserved] 每日經濟新聞日本語版は専門翻訳会社O2CNIで代行しています。原文と翻訳の間に多少の違いがあり得ます。 [단독] 화이자·HK이노엔 특허분쟁, 5년만에 다시 법정行 2016년 화이자가 이긴 소송에 세계적 제약사 화이자의 블록버스터 통증 치료제 `리리카`를 두고 국내 제약사와 화이자 사이에 벌어진 10여 년간의 특허 분쟁이 다시 법원으로 향했다. 2016년 대법원에서 특허가 유효하다고 판단하며 마무리되는 것으로 보였던 사건이 5년 만에 다시 법원 판단을 받게 된 것이다.2일 지식재산권(IP) 업계와 법조계에 따르면 리리카 복제약(제네릭)을 판매했던 HK이노엔이 워너램버트의 프레가발린 일부 통증 치료에 대한 용도특허를 취소해달라며 지난해 5월 낸 청구를 특허심판원이 받아들이자, 워너램버트가 지난달 23일 특허법원에 특허심판원의 심결에 대한 취소 소송을 제기하면서 ..
|